前を向いたり、後ろを向いたり

リウマチと診断されてしまいました。それからの日々と雑感

無力

職場の後輩が、

今、悪性の腫瘍で

苦しんでいる。


2年前の健康診断で見つかったそれは

2年間彼女を苦しめ

彼女の食欲を奪い

輸血をしなければならないほど痛め

なお

頑張る力を奪っている


2年前の発病時は

仕事に来たり休んだりしながら

いつかは

みんなと一緒に仕事する日を糧に

頑張っていた。


昨年 私が入院した時には

たまたま

同じ病院だったので

受診の合間に顔を見せて

沢山の話をした。


休んでいても

保険料を持ってくるたび

ユニットに上がっては

ひと時を過ごし

居場所の確認をしていた。


昨年

10月には

先生に余命を告げられたと

それでも

まだ

「痩せしろあるし。」

なんて言いながら

笑っていた。


昨日も

顔を見せてくれたが

「食欲がないんです。」

「入院をすすめられるけど病院でも家でも出来ることは違わないから」

「前回の輸血は元気になれたけど 今回はわからない。」

と 珍しく後ろ向きの言葉を言っていた。

施設長も

彼女の頑張りに

異例の待遇で

ずっと 籍を置いていてくれたけれど

もう

自分の体の限界と

保険料を払っても復職出来るあてがないからと

自分から

離職を告げたという。


病気は

残酷だね

頑張る力を奪ったら

彼女は 何を頼りに

日々を過ごすのだろう。


とてもとても大変な入居さんのそばにずっと座って

一生懸命話しをしながら

ケース記録を書いていた彼女の後ろ姿を見て

彼女の優しさに期待してた

あの日に戻れたら。


無力だ、、、